今日、Facebookのフィードに
3年前に私がシェアした動画が
上がってきました。
イギリスの航空会社Easy
Jet社が
飛行機恐怖症の方々のための
克服プログラムを実施している様子を
BBCの番組で放送していたもの。
この2日間に渡る克服プログラム、
ちょっと強引なところもあって・・
プログラムの2日目には
まだ不安を感じている方々も一緒に
飛行機に乗せてしまうので
暴露療法的なのですが・・
このプログラムの中で、
参加者の恐怖や不安の度合いを下げるために
セラピストが使っていたのがタッピング(EFT)。
余談ですが、
実は、チャールズ皇太子のカミラ夫人も
EFTを使って飛行機恐怖症を
克服したと自伝に書いてあるそうです。
ちなみに、
女優のウーピー・ゴールドバーグさんも
飛行機恐怖症だそうです。
10年ほど前のTV番組で
ウーピーさんがスタジオに作られた
飛行機内のセットで
タッピングを教えてもらっているのが
放送されていました。
ただ、その2年後くらいに
別のインタビュー番組で
飛行機恐怖症について話していて、
昔、サンディエゴで飛行機事故を
目撃してしまったことが原因だと
ご自分で話していました。
番組内でも言葉が詰まるほど
思い出すのも辛そうで、
あ〜、この思い出にトントンと
タッピングしてあげたいなぁと
思いました❤️
彼女が飛行機恐怖症を
すでに克服したのかは不明ですが、
このトラウマ体験を癒してあげると
きっと飛行機に対する恐怖も
減るだろうなぁと思います。
話が逸れましたが、
EasyJet社の
飛行機恐怖克服プログラムでは、
参加者全員でタッピングをして
不安や恐怖の感情を流していました。
飛行機の上でも不安を感じていた方も
タッピングをすることで落ち着き、
飛行機を降りる頃には
笑顔になっていました。
もしあなたが
飛行機恐怖症だとして、
それに対してタッピングを使おうと思ったら、
「飛行機が怖い」という思いに対して
タッピングしても
あまり効果がわからないかもしれません。
なぜなら、
「飛行機が怖い」と
ひと言で言っても漠然としていて、
その「怖さ」の中身には
いろいろな面があるから。
「狭いところにいるのが怖い」
「高いところにいるのが怖い」
「揺れが怖い」
などなど、
怖さの理由は人それぞれですし、
その幾つかが合わさって
複雑に感情や思いが
入り組んでいるかもしれません。
なので、
タッピングをするときは
今気づいている思いの
その下にある思いや感情を探り当てていくと
ピンポイントで感情を流してあげられます。
何がどう怖いのか?
どうなってしまいそうで不安なのか?
例えば、
「狭いところにいるのが怖い」と思って
胸が重く感じているとしたら・・
その胸の重みを感じながら
狭いところにいるのが
自分にとってどうまずいのかを
探っていきます。
たくさんの人が狭い空間にいて
空気が無くなってしまう
⇒息ができなくて死んでしまう恐怖
ここから出られない
⇒自分ではコントロールできない無力感
など、
自分が思い描く
恐怖や不安のストーリーはなんでしょう?
そのストーリーは現実味があって、
しっかり感情もくっついています。
セラピーをしながら
これらの感情や感覚を追っていくと、
トラウマ体験に行き着くことも
よくあります。
というか、恐怖症の場合は
ほとんどがトラウマが原因と言っても
過言ではないかも・・
この場合なら、例えば、
小さい時にクローゼットに
閉じ込められた思い出だったり、
大勢で狭いところにいた時に
何か恐怖体験をしたことだったり・・
そして、このトラウマ体験は
これ以上思い出して
辛い感情や体感覚を感じないように
しっかりと心の奥底に抑圧されています。
なので、
意識上では
「飛行機は安全だ。
ロバに蹴られて死ぬよりも確率は低い」
とわかっていても、
または、
「もう過ぎたことだから
時間が解決してくれた」
と思っていても、
実際に飛行機に乗ったり、
また乗ることを考えただけでも、
身体が自動的に恐怖や不安に反応して
胸が重くなったりドキドキしたり、
手足が冷たくなったりするのです。
あの時と同じような体験を
しなくて済むように、
身体が自分を守ろうとしている
とっても自然な反応なのです。
身体ががんばってくれてますね❤️
ちなみに、ロバに蹴られる・・のくだりは、EasyJet社のプログラムの中でセラピストが説明していました
イギリスって、ロバに蹴られる確率そんなに高いんでしょうかね?
この過去のトラウマを体験した時に
感じていた恐怖や不安、
無力感や孤独感など・・
これらの感情が解放されると、
今の自分が持っている
怖れのストーリーや
不安のシナリオが
スルスルと解けていきます。
もう不安や恐怖を感じて
自分を守る必要がなくなるからです。
この感情解放が、
タッピングセラピーの得意なこと♪
そして、
この心と身体のカラクリは
恐怖症だけに限らず、
日常のささいなことや
他のあらゆる感情にも同じこと。
例えば
レジで横入りされてイラっとする、とか
友人の言葉で傷ついた、とか。
自分がこの状況に
どんなストーリーを思い描いているのか?
どんな意味付けや解釈をしているのか?
ここに気づいてあげるだけでも
フッと心が軽くなるかもしれませんね。
ただ、
トラウマ体験は、
ご自分でタッピングしようとすると、
嫌な思い出を再体験をすることになって
とても辛くなるかもしれません。
信頼できるセラピストと一緒に
解放していくことをお勧めします。
タッピングセラピーでは、
トラウマを再体験することなく、
効果的に感情を解放していけます。